研修を始める前は、メディアで休耕地の話や、
後継者問題等が取り上げられていたので
農業をやりたいと言えば
皆が歓迎してくれて、土地はどうにでもなると思っていました。
使用していないならとりあえず貸したほうが
賃料も少しは貰えて良いはずだし、
貸してみて、駄目な人だったら返して貰えば良いはずだ。
と軽い気持ちで考えていました。
実際に同じ研修生の中にも
ハウスやトラクター付きの土地を
借りられる事になった方もいます。
しかし、研修を受ける中で、
予想以上に土地を貸して頂く事は大変という事を知りました。
たとえば何十年とかけて、
地力の高い土地を作ってきたとします。
仮にその地力を100とすると
何も作らないで1年ほかっておいた場合、
その土地の地力が90まで下がってしまいます。
しかし、見ず知らずの方に土地を貸すと、
その方がものすごく真剣に取り組んでくれたとしても
知識が無いままがんばってしまったせいで
30まで地力を落としてしまう可能性があります。
そうなると返して貰った後に土地を元に戻すのに
10年以上かかってしまうという事を知りました。
もちろん逆に110まであげてくれる方もいるかもしれません。
(数値はあくまで適当です。)
貸す人は、その見ず知らずの方が、
地力を110にできる方なのか、30にしてしまう方なのか
判断する事が難しいのです。
ではどうしたら土地を貸して頂くことができるか。
これはもう色々なところに何度も足を運んで
自分を信用してもらうしかないと思います。
それでもうまくいかないかも知れませんが、
少なくとも、動かないことには見つかることは無いのですから。
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genre : 就職・お仕事